お祈りするときの作法

眞華院事務局

2008年08月26日 00:00

合掌の意味
合掌は仏前にたいする基本的な作法です。
これはもともとインドに古くから伝わる作法でした。インドでは左手を不浄の手(衆生)、右手を浄の手(仏)であると考えていて、合掌する姿は仏に帰依し仏に支えられ救われていく姿だといっていいでしょう。
つまり合掌というのは仏と人が一体となった姿をあらわしていると言われています。

合掌の作法
まず背筋を伸ばした正座姿勢が大事です。
両手のひらをぴったりとつけます。
指と指の間も広げないようにくっつけてください。
そして、親指の付け根をみぞおち辺りにつけるようにすると、自然な合掌の姿勢になります。
このとき腰をしっかりと据え腰骨をのばし、あごを引くとうつくしい合掌の姿になります。

数珠のかけ方
数珠は母珠(ぼじゅ、釈尊)を中心に左右それぞれ54個、計108個の珠を仏、菩薩とし、緒留(おどめ)で結んであるもので、仏の世界を表しているものです。ですから数珠を持つことは自分が仏の世界にいることを意味しており、法事のときだけでなくいつでも身につけておくようにしたいものです。数珠は宗旨によって形や数の異なったものがありますので、日蓮宗の数珠といってお求めください。またはお寺の住職に相談すると一番いいでしょう。     >> ご相談、お問い合わせはこちらへどうぞ

数珠のかけ方は普通は左手首にかけますが、合掌と叉手(しゃしゅ)のときは二還にして左手の親指と人差し指の間にかけます。勧請(かんじょう)・唱題・回向(えこう)のときは一還にして、一度数珠をひねって両手の中指の第一関節にかけ合唱します。このとき房が二本あるほうを右手、三本あるほうを左手にかけます。

お題目やお経の読み方
お経を読むときは、自らの身を整え、心をしずめます。そして、一字一字が仏のお姿であり、声であり、心であり、教えであることを肝に銘じながら、感謝して読経します。 読み方は早くもなく遅くもなく、はっきりと心に刻みながら読むとよいでしょう。格好つけて読むことはありません。自然な自分の声で読むようにしてください。  >> 日々のおつとめは

唱題とは
南無妙法蓮華経を心に念じ、身によみ、口唱(くしょう)することを「唱題」といいます。
この唱題によってのみ人間が救われ、社会が平和になり、国土が浄められると、教え説き、実践されたのが日蓮聖人です。
日蓮聖人の教えに従ってお題目を唱えることは最第一の修行なのです。
>> 南無妙法蓮華経とは

曼荼羅に向かって合掌、唱題をすると・・・
わたしたちがこの曼荼羅に向かって唱題をすると、曼荼羅にあらわされた本仏釈尊をはじめとする霊山浄土の諸仏、諸尊がいっせいにお題目を唱えはじめます。想像するとすごいですね。仏とわたしたちが一つになる姿、これが成仏なのです。

法華経の救いを信じお題目を唱えることで・・・
法華経の救いを信じお題目を唱えることで大きな功徳がうけられます。
しかし、大事なのは受持(うけてたもつ)する事です。信じるばかりで長く続け持つ事ができなければ功徳は受けられません。「受くるはやさしく、持(たも)つは難しい。それ故成仏は持(たも)つにあり」と日蓮聖人は教えられています。南無妙法蓮華経と唱え続けるということがいかに難しいことか。ただ一心に素直に唱題し続ける心によって、大きな功徳が受けられるのです。

関連記事