生前戒名について

私は戒名をお金で買うというのがどうも納得いきません。
またせっかくなのですから信頼できる方にお願いしたいのですが相談できるところがありません。
眞華院さんでは戒名についてどうお考えですか?
やはりお金で戒名の優劣が決まるのですか?


当山では戒名料という形では頂かず、葬儀料に含まれております。が、生前に戒名を戴く方については戒名料として頂くことになります。戒名とはそもそもお釈迦様のお弟子になるということです。ですから仏教を信仰する人であれば生前にお弟子になり戒名を戴かれる事が一番よろしいかと思います。
昨今は確かに戒名をお金で買うと言う様なイメージが強くなってきていますが、やはり金額のことが問題になっているからでしょう。法外な額の請求は私もいかがなものかと思います。本来布施は額を決めるものでもないし、決められるものでもないからです。ただ、時代の流れと言いますか、一般信徒の方から金額を決めて貰わないと困ると言うので金額を提示せざるを得ないということもあります。
戒名は生前の生き方や信仰の在り方などからお付けするもので、そこには当然一生懸命お寺に尽くした人と、何もしなかった人とでは戒名の若干の違いはあります。ただ、極端な違いは無いですが、それはやむを得ないことと思います。納められる葬儀料などでお寺様とよく相談されてみてはどうでしょうか?
私は、葬儀料や戒名料は仏様への御礼だと思っています。この世に生まれ人生を過ごし、また仏の世界にかえってゆく、この人間の世界を体験させて頂いた御礼、またあの世で導いて頂く御礼を御仏様に差し上げる。と考えても悪くないのではないでしょうか?
自分で生まれたいからと言っても生まれられない世界、もう一度来たいと思っても自分ではこれない世界、そこに仏の計らいで生を受け、過ごさせて頂いた感謝を仏、神と言われる存在に表しても良いと思います。